佐々木雄一郎(ささきゆういちろう)写真展
2009(平成21)年7月18日(土)~平成21年12月15日(火)
広島平和記念資料館地下1階展示室(無料)
是非見ていただきたい。
いろいろ考えさせられます。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/frame/Virtual_j/exhibit_j/exhi09_1.html
第一部 平和を 築く
平成21(2009)年度、広島平和記念資料館は、広島平和記念都市建設法制定60周年を機に、
企画展「佐々木雄一郎写真展」を二部構成で開催する。
佐々木雄一郎氏は、市井の写真家として、広島に暮らし、広島の戦後を撮り続けた。撮影枚数は、
30余年間で10万枚を超える。被爆の惨状、目覚ましい復興の軌跡、その過程で生じた摩擦やひずみなど、
さまざまな事象を記録した佐々木氏の写真は、広島戦後史の縮図とも言える。
「第1部 平和を築く」では、被爆後の10年間を中心に、廃虚と化した街がよみがえる様子と、
そこに生きる人々の暮らしを、約100点の写真で振り返る。
平和記念都市建設の道のりは、決して平たんではなかった。
原爆の爪痕はあまりにも深く、市民の行く手には数々の困難や痛みが待ち受けていた。
佐々木氏は、その過程を静かに温かく見守っている。
ヒロシマの子どもたち
変わり果てた故郷
■肉親を失う
■街が消えた
■焼け跡に生きる
都市の再建
■橋と道路
■新しい建物
■建設の遅れ
平和の象徴
■平和記念公園 平和記念資料館
■平和大通り
復興の光と影
■繁華街の復活
■食糧・物資の不足
■ 住居をめぐる問題
ヒロシマの残像
おわりに
平和を築くために、私たちは何をすればよいのだろう。佐々木雄一郎氏の写真は、この問いに一つの答えを与えてくれる。
原爆により廃虚と化した広島で、傷ついた体と心に鞭を当て、人々は復興に立ち上がった。
焦土に槌を振るう姿、瓦礫の中から廃品を集める姿、傾いたバラックにバケツで水を運ぶ姿、それらはすべて、
平和を築く姿ではなかっただろうか。
都市がどれほど美しく近代的な姿に生まれ変わろうとも、失われた命はよみがえらない。
しかし、つらい記憶を胸に秘め、人々は力を合わせて平和記念都市広島の建設に取り組んだ。
再び人間らしく生きるために。子どもたちの未来を拓くために。
平和は、人の心の中にも築(きず)かれていたのである。
平和記念都市広島は、今なお建設途上にある。多くの犠牲と忍耐によって生まれた礎石の上に、
真の平和都市を築くため、私たちはたゆまぬ努力を続けていかねばならない。
佐々木氏の写真はこれからも、私たちをヒロシマの原点に立ち返らせてくれるだろう。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/frame/Virtual_j/exhibit_j/exhi09_1.html