銀座を舞台に有名作家がいろんな切り口で書かれていています。
尻切れで終わって消化不良のような作品もあったけど、全体的には
古きよき時代の銀座を振り返る的なテーマが多かったですね。
<目次>
銀座の貧乏の物語 椎名誠
迷路 皆川博子
草の子供 久世光彦
少し早めのランチへ 山田太一
愛される銀座 赤川次郎
届けもの 藤堂志津子
夏の雨 志水辰夫
海の方から 安西水丸
妻恋 常盤新平
銀座カップル 森村誠一
母とムスメ 群ようこ
足 高橋治
絹婚式 連城三紀彦
Coffee and Cigarettes 3 の
トム・ウェイツについて 藤沢周
シメちゃんの恋人 嵐山光三郎
かもめ 橋本治
記憶の中 平岩弓枝
赤いコートの女 小池真理子
銀座の穴 大岡玲
銀座の猫 藤田宜永
カステラ 江國香織
銀座の空襲 佐野洋
犬とカエルと銀座の夜 鷺沢萌
老眼鏡 村松友視
[BOOKデータベースより]
短編小説のアンソロジーで、ここまで豪華な顔ぶれの作家陣の競作は他に例をみない。出会い、別れ、愛、友情、死―24人の作家が「銀座」を切り口に持ち味を存分に発揮して描いた24のストーリーは、みなどこか切なく心に響く逸品ばかり。各々の個性を味わいながら、ゆっくりと読みたい贅沢な一冊である。
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