菊正宗酒造、清酒4割伝統製法に
2009年7月8日(水)19時29分配信 共同通信
大手清酒メーカーの菊正宗酒造(神戸市)は8日、今年で創業350周年を迎えるのを機に、同社の清酒の約4割を伝統的製法である「生もとづくり」で生産すると発表した。
消費者の清酒離れが進む中、製法や品質にこだわることで清酒市場の活性化を図るのが狙いだ。
同社は9月以降、「真・辛口宣言」をスローガンに、従来「特撰」クラスのみだった生もとづくりを「上撰」クラスに拡大する。
菊正宗酒造
http://www.kikumasamune.co.jp/release/backnumber_09_0709.html
菊正宗、創業350年の決意 『真・辛口宣言』
**** 本物の辛口を追い求め、酒造りの原点「生(きもと)」にこだわる ****
菊正宗酒造株式会社(本社 神戸市東灘区、社長 嘉納毅人)は、創業350年を迎えるに際して、その決意を『真・辛口宣言』というスローガンのもと、時代を超えてお客様に愛飲いただく本物の辛口酒を目指す為、「生」にこだわる企業戦略を明確に打ち出します。
「生」とは、江戸時代から伝承されてきた伝統の酒造りで、市販乳酸を人工的に添加する「速醸」とは異なり、生きた乳酸菌の力を借り、手間と時間をかけて醸し上げる酒造りの原点です。戦後日本酒の量産が求められ酒質的にも甘口の酒が好まれた時代に、「速醸」がいつしか全国の酒造りの主流となってしまい、現在では伝統の「生」を守り続ける酒蔵は全国でも数えるほどに減少していました。
菊正宗は、お客様の食生活が変化するにつれて、年々日本酒の辛口志向が進んでいる今こそ、本当にうまい辛口酒を追い求め、酒造りの原点とも言えるこの「生」にこだわることで、清酒業界に一石を投じてまいる所存です。
具体的には、創業350年を機に、従来の特撰クラスの商品に限っていました生造りを、2009年9月以降レギュラー商品の上撰本醸造シリーズまで拡大することに踏み切りました。
また、同時に「真・辛口宣言」を象徴する新商品として、「菊正宗 生 超辛口720ML徳利ボトル」を発売します。使用するボトルは、350年を記念して製作した弊社のオリジナル壜で、 江戸時代の源蔵徳利を現代風にデザインしたユニークな商品です。
創業以来幾多の危機を乗り越えながら本年創業350年の節目の年を迎えさせていただく事ができましたのも、長きに亘りお客様のご支持あってのことと深く感謝し、同時に今後も本当に美味しい辛口酒をお客様に提供することの責務を痛感しております。
今後ともご支援ご鞭撻の程お願い申し上げます。
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