Number 87 autumn 2008 2008年10月16日発売
特集 水と生きる
水があるから酒がある。水があるから食がある。ミネラルウォーターが人の生活に潤いを与える。水の未来は地球の未来。地球の未来は人類の未来。水を知り、感じ、そしてもっと楽しむ・・・・・・。そんな暮らしを始めてみませんか?
http://www.suntory.co.jp/enjoy/quarterly/backnumber/backnumber_87.html
水の星、地球 野口聡一
「地球は間違いなく水の星なんです」と語る宇宙飛行士の野口聡一さんの考える、地球にとっての水とは何か。
スペシャルインタビュー 根本美緒
天気や環境と向き合う日々を送る、お天気キャスターの根本美緒さんにとっての水とは、どんな存在なのだろう。
話は身近にある水、思い出の水、やがて環境にまつわる水へと、大きく展開していく。
名水が生んだ酒と食
名水あるところに美味いものあり。酒は水で仕込まれ、食材は水で育つ。
日本の豊かな水と、それらが生み出した酒と食を探ってみた。
名水×酒 ウイスキー
天王山を擁し、桂川、木津川、宇治川が合流する山崎は、平安の時代から名水の地として知られていた。
ウイスキーの理想郷・山崎を、作家・吉田修一さんが訪れた。
※特別エッセイ「山崎という町の気配」吉田修一
名水×酒 焼酎
シラス台地が育んだ、清らかな味わい
焼酎どころ九州・鹿児島。芋焼酎「黒丸」の故郷でもある。
多孔質の粒子構造と消臭・調温作用をもつシラスの台地は、サツマイモを育て、清冽な水を生む。
ここ薩摩の地でも名水に出会った。
名水×ビール
サントリービールはなぜ、100%天然水仕込みなの?
国内はもとより世界的にも珍しい100%天然水仕込みのビール。
そのこだわりを、武蔵野ビール工場醸造技師長・猪澤伊知郎に聞く。
名水×わさび 安部川上流で400年わさびを作る 静岡市有東木「門前」
名水×トマト 加古川水系の河川水を利用し水耕栽培でトマトを 兵庫県篠山市「丹波篠山あくあファーム」
名水×生麩 滋野井の井戸水が作り出す生麩は京都の味 京都市上京区「麩嘉」
地球とスプーン一杯の水 椎名 誠
世界の大河をいくつも見てきた椎名誠さんが語る、日本と世界の水について。
フランスに学ぶミネラルウォーターライフ
ミネラルウォーターの効用に早くから気付き、これを飲むだけでなく医療にも用いてきたフランスは、また美食の国でもある。
先進のミネラルウォーターライフを学ぶべく、夏のフランスに飛んだ。
世界のミネラルウォーター事情最前線
イタリア、イギリス、アメリカ、ドイツ。各国の最新トピックを集めてみた。
私のミネラルウォーターライフ
美容や健康のためでなく自然体で楽しむのが私流。 平子理沙
「水」を選ぶ基準は何といっても「味」と語る平子理沙さん。人気モデルのミネラルウォーターとの付き合い方とは。
知っておきたい日本のミネラルウォーター事情 早川光
ウォータージャーナリストの早川光さん監修の下、国内外の様々なミネラルウォーターの性質や機能などの基礎知識、
日本におけるミネラルウォーターの現状を紹介する。
天然水の新たなふるさと、奥大山をたずねて
2008年3月、新しい天然水のふるさと「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」が誕生した。
大山の懐に抱かれ、深緑の森と同化するかのように佇むその場所を訪れた。
料理と水の美味しいハーモニー 水を楽しもう
フレンチレストラン「マクシヴァン」のオーナーソムリエ佐藤陽一さんと、サントリー水科学研究所の日置真由美が、
水の魅力と料理との美味しい関係について語り合う・・・・・・。
水にまつわる怖い話 鈴木光司
ホラー小説を数多く執筆している鈴木光司さんの体験に基づくエッセイ。
水を味わう、水と味わう。
酒と溶けあう。素材と交わる。それだけで香りや旨みを引き出す、水。
水の種類、温度、さらには注ぎ方まで、水にこだわる全国11店を紹介する。
三態の水を操る日本「水文化」の脅威 荒俣 宏
水がどのような位相にあろうとも、それを深い理解とともに生活に取り入れてきたのが、日本人だった。
と語る作家・博物学者の荒俣宏さんによる日本の水文化について。
水と地球 水と未来
世界の水資源を研究する東京大学教授・沖大幹さんに、水を巡る世界の現状や水の未来について、
フリーアナウンサーの八塩圭子さんが尋ねた。
「森を守る」の理想を求めて 早見和真
サントリー天然水工場がある山梨県・白州、熊本県・阿蘇、鳥取県・奥大山には、深遠で広大な森が広がっていた。
そこで待っていた森林整備を手がける3人の森の番人。
紆余曲折を経つつも、数十年にわたり理想の森を追い続けている活動の真意を探る。
山で出会った水 石田 千
ほんとうは、ひとしずくの水、石ころひとつ生むことはできない。と語る作家・石田千さんのエッセイ。
【旅】地域を旅する、文化を愛でる「雪球を当てる楽しみ、当てられる悔しさ」佐々木幹郎
日本の様々な土地で生まれ、根付いた文化、それを支える人々。
町も人も熱く、光り輝く。そのエネルギーの源を訪ね、そこに息づく文化に触れる旅。
今回は、北海道有珠郡壮瞥町「昭和新山国際雪合戦(2007年サントリー地域文化賞受賞)」を紹介する。
【インタビュー】今宵、ウイスキーの特等席へ
―TONIGHT, AT MY FAVORITE BAR―
1960年代初期から90年代まで、東京の最先端の夜遊びを楽しんできたファッションデザイナーの菊池武夫さん。
その頃の飲み方やファッション、ウイスキーへの思いを伺った。
【読み切り小説】「リップコード」 藤田宜永
毎回異なる作家の方に執筆いただく読み切り小説。
今号は2001年「愛の領分」で第125回直木賞を受賞した、藤田宜永さん。
【エッセイ】
・アンクルとリスの横浜日記「赤玉スイートワインのはなし」 柳原良平
・女のロック男のキック「まあ、一応」 安西水丸
・スポーツの情景「さよなら市民球場」 えのきどいちろう
・Home Theater Bar「リバー・ランズ・スルー・イット」 山口正介
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