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王道RPG」を唄うタイトルが増えている中で、あらためて『チェンクロ』がここまで育った理由は何だったのでしょうか?

これは個人的な意見ですが、「RPG」と唄いながら、実際にはRPGではないものもありますよね。じゃあRPGって何だという話になりますが、僕は単純にキャラクターが育つだけでは不十分だと思うんですよ。それに加えて、周りでいろいろなドラマがあって、キャラクターの葛藤などがあって、それらを疑似体験する遊びが、日本の王道RPGだと思っています。そういったモバイルゲームが2年前は『チェンクロ』くらいしかなかったんですよ。それをひたむきに作ってきました。

―――やはり「ひたむきさ」ですか。

RPGにはバトル、ストーリー、世界観、キャラクターなど、いろいろな要素がありますよね。それこそ一つの世界を丸々作りあげないといけない。作り手にとって、一番やることが多いゲームジャンルの一つだと思います。僕らは当時考えられていた規模の「モバイルゲーム」じゃなくて、「ゲーム」をモバイルというプラットフォームで作りたかった、それだけなんですよ。そうしたら、お客様がちゃんと答えてくれた。そういうことではないでしょうか。

―――逆に言うと、そうではないRPGも多いということでしょうか。

僕らは「自分たちが作りたい」ものがあり、その一方で「お客様にこういった体験をしてもらいたい」という思いがある。その両者を組み合わせてゲームを作っています。ただ、市場を見て思うのは、そのあたりがあやふやになっていて、「ゲームを作るためにゲームを作っている」ようなものが多いなあということなんです。だから、結果的に何を体験して欲しいのか、うまくまとまっていないものが多い気がします。逆にランキング上位にあるゲームはみんな、そこをちゃんと抑えているのではないでしょうか。

―――たしかに、だからこそ上位にきているわけですしね。

2016年はそうした「ツボをおさえた」タイトルが上位にひしめき合う中で、新たに生き残りをかけた第2ラウンドが始まる年だと思っています。そこをどうやって攻略して、生き残っていくかですね。いろいろ楽しみにしてください。
星界神話 RMT

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