本家・日光「ふぃふぁ山荘」 2008年1月28日の記事より抜粋
「日光天然氷 氷屋徳次郎」の氷池の切り出しが、
1月24日25日の二日間で行われた。
そして、、、、
例年なら約2週間で、氷を切り出す基準の厚み15センチになるのだが、
今年は温暖化の影響で、3週間以上も掛かってしまった。
途中、雨や雪に見舞われて大変な苦労をしたけれど、
やっと15センチの厚みに育ち、切り出し日を迎えることとなった。
寒風吹き荒ぶなか、氷を切る位置にラインをけがく。
切り出す氷の寸法は、1枚 約H800*W450*T150、
重量40㎏の氷のブロックにして、氷室に保管する。
2日で約80トン、2,000枚の氷を切り出して氷室に運んで保管するのである。
四代目からの挨拶が終わり、切り込み開始!!
50年とも言われている年季物のエンジン付き氷カッターを操作するのは、
切り込み隊長の小坂憲正「日光森と水の会」代表!!
機械では切れない所は、当然人の手によって切る。
この日は、新聞社・テレビ局の取材もあり、
翌日から、日光の氷室はメディアを賑わせています。(笑)
今年初物の天然氷、三代目と四代目が慎重に取り出す。
予想以上の出来に、親方三代目も一安心!
カットした氷を池から取り出し、スピードが出すぎないように、
途中ブレーキを掛けながら木製レールで氷室まで流す。
40キロもある重たい氷の塊が、氷室へと流れてくる。
挟まると大怪我をするので慎重にブレーキを掛けて、所定の場所へ移動していく。
隙間が出来ないように、
パズルのように並び変えながら一枚一枚丁寧に積み重ねていく。
隙間には、大鋸屑を埋めて上に上にと積み重ねていく。
初日で2段、翌日で4段となる。
氷が2回取れると、8段となり屋根の近くまで氷で埋め尽くされることになる。
日本で5箇所しかない氷室で、年2回採取があるとしたなら、、、
日本中でたった10回しかないこの希少な作業!!
文化遺産的な作業であり、尚且つ
40㎏という重たくて、冷たくて、硬くて、ツルツル滑る危険な作業を
寒風吹き荒ぶなかで、身を持って体験させて頂いたことに、
腰の悪い管理人は、本当に感謝感激でした。(笑)
お蔭様で天然氷を食すと、
きっと今までの100倍は美味しく感じることでしょう!!
ここ最近の寒さに勇気付けられ、2回目の氷張りが続けて始まった。
この寒さが続けば2月中旬までには、切り出しが始まる予定である。
今日の一言!
若干二名の水没者がいたようですが、、、
皆様怪我もなく無事に切り出しを完了出来て良かった!(笑)
本家・日光「ふぃふぁ山荘」 2008年1月28日の記事より抜粋
#天然氷