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トマトカレーが食べたくて。。

「トマトカレーが食べたくて来ちゃいました!」と言って入って来られたのは、以前女性ばかりのグループでご来店された、なんと大分在住のお客様。。

モルト中心のお店でカレーを出すべきか散々悩んだ末、以前東京で共同経営していた飲食店での経験を活かす事を選んだ私には、とても嬉しい言葉でした。

お仕事の関係で頻繁に大阪へ来られるとの事ですが、今回は初めてお一人でのご来店。
気軽に普段使いして貰えるお店に!とパブの形態を選択した私には、こちらも嬉しい出来事です。

カレーが目当てと言っても、勿論それだけの為に来られた訳ではございません。
前回ご来店された時に、こちらがお勧めした訳では無いのにいきなり「タリスカー」をご注文された、なかなかの飲み手でいらっしゃいます。

カレーの前にちょっと飲みたいと仰るので、今度は私の方から『ラガブーリン12年 1995フレンズオブクラシックモルツ』をお勧めしました。

これはディアジオ社の「クラシックモルツ」会員向けに発売されている限定品で、1995年蒸留の12年熟成もの。ファーストフィルのシェリー樽で熟成されています。

「これは危険! 水みたいにスイスイ飲めちゃう。」とお客様。。

確かに有りがちなゴム臭やきついタンニンを感じさせず、スムーズな飲み口に仕上がっている美酒だと思います。

“それにしても、モルトと20年近く付き合っている私でも、ラガヴーリンはスイスイ飲めませんぞ。。。”
さすがは焼酎どころご出身のお方!と言うべきでしょうか。

「全てのモルト党は、最終的にアイラに行き着く」という言葉をよく耳にしますが、私の周りには一足飛びにアイラに到着される方が多い様です。

「もう1杯同じ様なものを。。」と仰るので、それでは!と今度は2008年ボトリングの『ラガヴーリン 12年 カスクストレングス』を。。

「これはしっかりしていて、さすがに一気には飲めないけど、とても味わいが深くて美味しいですね。」と素晴らしいコメント。

“でも何も一気に飲まなくていいですけど。。”

前回ご一緒された方に次回の『ピトロッホリーの会』に誘われたらしいのですが、今回は先約が有って来られないとの事で、「時間が合えば、いつか必ず参加させて頂きます!」とご丁寧なお言葉を頂きました。

お店をオープンして間もなく9ヶ月。
素敵なお客様方に支えられて、何とかやって来られているのだと実感する日々です。
正直悩んだり、焦ったりする事も多々有りますが、自分が今出来る事をコツコツと地道にやって行くしかないのだと、多くの人に教えて頂いたような気がします。

これからも結果を余り気にし過ぎずに、自分の信じた道、本当にやりたい事を、例え牛歩だとしても、確実に推進して行こうと改めて決意した一日でした。

とは言え、無論お店を潰さない為に最善の策を講じるというのは自明の理ですが。。。



      LAGAVULIN 12年 1995 フレンズ・オブ・クラシック・モルツ 48%  2000円/30ml
      LAGAVULIN 12年 BOTTLED IN 2008 カスク・ストレングス 56.4%  1300円/30ml

【今週のトライアル セット】

* モートラック 16年 UD 花と動物シリーズ
* グレンダラン 12年 UD 花と動物シリーズ
* ピティヴェアック 12年 UD 花と動物シリーズ      2400円/各20ml

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