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GRAPPA DI SASSICAIA

モルト・ウィスキーではありませんが、イタリアでの収穫はもう一つございます。
それはローマの“レオナルド・ダ・ヴィンチ空港”の免税店で購入したサシカイアのグラッパです。

『サシカイア』と言えば、1968年に市場に出されて以来海外で高い評価を受け、今ではワイン好きで知らない人は居ないほど有名な、トスカーナを代表するDOC(原産地統制呼称)ワインですが、主として使用していたフランス品種のぶどうであるカベルネ・ソーヴィニヨンがDOCの対象外であった為に、1994年まではテーブルワイン扱いでした。
同様に伝統的なぶどう品種や醸造の方法等にこだわらず、自由な発想で造られた『ソライア』や『オルネッライヤ』等のワインが国外でスーパートスカーナ(スーパータスカン)と呼ばれて人気を博しています。
『サシカイア』は単独のぶどう園の名前で、唯一の一社生産地呼称です。「石が一杯ある」と言う意味で、作物を育てにくいと言う事が名前の由来になったようです。
特にアメリカでの人気が高くその半数近くを輸出しています。

今回購入したのは、そのサシカイアのワインを搾った後に残ったぶどうで作られた、いわゆる“かすとりブランデー”であるグラッパです。
とは言え、グラッパは洒落たボトルに入れられている事が多く、バックバーや自宅のキャビネットを飾ったり、或いは土産物としても相応しく思われますが、相対的に少々高価です。
もちろん素晴らしい香りを持つ蒸留酒なので、食後酒としても贅沢な時間を約束してくれます。
残念ながら、私はグラッパを上手く表現する言葉を持ちませんが、このサシカイアのグラッパは爽やかな青リンゴと完熟リンゴをバランスよく配合したような香りを持ち、口に含み飲み干す瞬間の上品な甘さが秀逸のお酒でした。



                GRAPPA DI SASSICAIA 40%  2700円/30ml

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