昨年『シングルトン』が発売されると聞き… すわ「オスロスク」のオフィシャルが復活か!と一瞬喜びましたが、中身は「グレン・オード」。。
聞くところによると『シングルトン』の商標はディアジオ社(UDV社)が所有しており、馴染みの有る(?)ネーミングを復活させて、日本人の嗜好に合わせ同社が所有する蒸留所「グレン・オード」をチョイスし、『シングルトン・オブ・グレンオード12年』としてリリースしたという話です。
更に、同じブランド名で、ヨーロッパ向けに『シングルトン・オブ・ダフタウン12年』。 アメリカ向けに『シングルトン・オブ・グレンダラン』が同時発売されました。
どうせなら3本揃えて日本で発売してくれませんかねぇ~!
但し『シングルトン・オブ・ダフタウン12年』は並行輸入されており日本でも入手可能らしいですが。。
私の世代は『シングルトン』と言うと、90年代に話題になったオスロスク蒸留所のブランド名を連想します。蒸留所名の「オスロスク」はスコットランド人以外には発音し難い為、銘柄名を『シングルトン』と名付けたと言われます。蒸留所の設立は1974年と比較的新しいのですが、国際ワイン・アンド・スピリッツ大会等、数々の品評会で賞を受賞し、世界的な名声を勝ち得たブランドだったのですが、1990年代半ばに突然日本の代理店が親会社の意向で解体し、もはや入手困難なモルトになってしまいました。
昔、西麻布のとあるお店で聞いた裏話では日本の代理店の方々の羽振りの良さは相当だった様で、日本ではかなりの人気を誇っていた事を裏付けています。
その香り豊かでまろやかな味わいは、心を躍らせるスペイサイドの逸品に仕上がっていたのですが、もはやオフィシャルとしてボトリングはされておらず、全てJ&B等の原酒に使われているそうです。
THE SINGLETON OF AUCHROISK 10年 43% 2400円/30ml