MENU

ST. MAGDALENE

世の中には惜しまれながらも、消えゆく運命にあるモルトが多数存在します。
この『セント・マグデラン』も、その一つと言えるでしょう。
蒸留所は1983年に閉鎖。既に設備は撤去されているため、二度と蒸留されることはありません。当然ストックが無くなれば、この世から永久に消えてしまいます。
何よりも残念なのは、このウィスキーがとても美味だという事です。

私が初めて飲んだ時に書いたテイスティング・ノートを引用しますと・・・

「リンゴの清々しい香り。 あんずやプルーン、レーズンも感じられる。
吸い込むとミント。 強く吸い込むと湿布薬のような刺激を鼻の奥に感じる。
ひと口含むと、柔らかくてスッキリとした和菓子のような甘さ。
柔らかい麦のような甘さと共にリンゴやドライマンゴーの風味が続き、最後に心地よい苦味が残る。
そしてレモングラスのような爽やかな香りが鼻から抜けて行く。
穏やかだが、フルーティーなテイストの中に複雑さと広がりを持つ、非常に完成度の高いモルト・ウィスキー!」

テイスティングしたのはGM社のコニッサーズ・チョイス。 ボトラーズ物ですが、度数は40%なのでニートでもスムーズに頂けました。

所在地であるリンリスゴー(LINLITHGOW)という名前のボトルも存在しますので、モルトがお好きな方は是非飲んで頂きたいと思います。
この聖なる酒が伝説になってしまう前に。。




                    Gordon &MacPhail CONNOISSEURS CHOICE
                    “ST. MAGDALENE 1981-1999” 40% 1500円/30ml

この記事を書いた人