花火も終わり、俺の夏も終わりだ。もうしと頑張り、飲んで少し食べて、店だ~!
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花火の組立工程
全ての部品が完成したらいよいよ組み立て工程です。5号の牡丹玉を例に見ていきます。
1.玉殻の半分の内側に完成した星を並べていきます。片方の中央には親導が差し込まれます。
2.中央に間断紙に包んだ割火薬を詰めます。これを1ユニットとして半分づつ計2個造ります。
3.完成した半分づつを両手に持って一つに合わせます。このような製作方式を「ぱっくり法」といいます。
4.左右を一気に一つに合わせます。
5.外にハミ出した紙をはさみでカットした後、テープなどで仮止めしておきます。
6.玉貼り。合わせた玉の外側にクラフト紙等を何重にも貼り重ねていきます。
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玉貼りと乾燥(玉の日乾工程)
玉貼りは組立作業の中でも重要な工程といえるでしょう。日本の花火が丸く大きく開くためには、火薬の爆発力や形態もさることながら「張り」が重要な役割を持っています。簡単に言うと、割火薬の爆発パワーに対する玉殻の強度でしょうか。玉殻が爆発力に対して適当な抑止力となることで、かえってその反発で大きく開くというわけです。この両者のバランスで、花火が開いたときの「盆(ぼん)」の大きさや星が拡がるスピードが決定しますから重要な要素といえるわけです。また同時にこの両者の加減や尺度も花火作家ごとに違っていて、生み出す花火の個性の一部であるといえます。
この玉殻に「張り」を持たせるための工程が玉の上貼りと乾燥なのです。組上がった花火玉の上から、何枚もの紙(現在ではクラフト紙などまたはガムテープ状の糊付き用紙)を規則正しく糊貼りしていきます。この工程もまた全て手作業になります。玉の大きさによって貼り重ねる紙の枚数が決まっていますが、業者によっても違いがあります。貼ったあと床などでコロコロころがして空気を抜く作業(ゴロがけ)の後、天日に乾かす作業を何度か繰り返し、花火玉の完成です。いや花火玉の本当に完成したときは、夜空に大きく花開いた瞬間なのかもしれませんが。
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