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浜松ブルーベリーのカクテル


 
約一年がかりで栽培の様子を追跡させていただいた丸浜柑橘農業協同組合の浜松ブルーベリーですが、いよいよカクテルになりました!(^^)

まずは浜松ブルーベリーの紹介を。
丸浜柑橘農業協同組合では平成18年よりブルーベリーの栽培を始め、現在10軒(出荷軒数9軒)の生産者さんが栽培しています。

ブルーベリーは本来夏の果物ですが、丸浜では加温、無加温ハウスでの栽培が中心で、今年の初選果は2月29日と全国で最も早く、流通量の少ないシーズンに市場価値を生み出しています。

そして、品質の高さです。
収穫、選果はすべて手作業で行っています。
熟したブルーベリーは、生産者さんの手により一粒一粒、丁寧に摘み取られ、さらに選果も手作業で一粒ずつ傷や未熟果などをチェックしパック詰めされていきます。その基準は驚くほど厳しく設定されています。こうした徹底管理で高品質のブルーベリーを市場に送り出し多方面より高評価を得ています。

平成23年には『しずおか食セレクション』にも認定されています。

さて、いよいよカクテルのお話し。
ブルーベリーのカクテルは正直とても難しいです。
何が難しいかというと、その繊細な味わいです。
さらに、皆さんが口にするブルーベリー食品には人口香料が使用されていることが珍しくありません。ブルーベリーを生で食べた時の素朴で繊細な味わいは、一般的に認識されているブルーベリーの味とは大きな隔たりがあるように感じるのです。

私のスタイルとしては、ブルーベリーのリキュールやフレーバード シロップで香りや味わいを補う、つまり人工香料を使っては、せっかくフレッシュ フルーツを使う意味がなくなってしまうと考えます。
これは他の素材を加えて新しい味を作るのとは、意味が違います。

もう一つは舌触りです。
例えば、ブルーベリーをそのままミキサーにかけジュースにしても、皮と種によって舌触りの悪さは言うまでもありません。

多くのバーで行われている、目の前にある素材をその場で調合しカクテルを作るような、今まで通りの仕事ではこれらをクリアできません。
こんな課題を抱えながら、試行錯誤の末、一杯のカクテルが仕上がりました。

今回使用したブルーベリーは丸浜ブルーベリー部会のアンガハルサーの安間さんが栽培したもので、品種はニューハノーバーです。ブルーベリーは数百を超える品種があると言われ、こちらの農園でも20種以上の品種が栽培されています。通常、出荷時には複数の品種がミックスされてしまうのですが、特別に品種を指定して出荷していただきました。

生産量も限られている中、シーズンによって品種も移り変わっていきますので、スポットでの提供となります。
売り切れの際は、ご容赦ください。(^^)

#今月のカクテル

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