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ルームサービス

 どこに旅行に出かけても、現地の美味い物と美味い酒を求めてウロウロ。
 ホテルの部屋でじっとしているのは寝ている間だけというのが、貧乏性の遊ばな損々病である。
 国内旅行でも、宿はビジネスホテルを予約して、チェックインの後は夜の街へ繰り出してしまう。

 クレイゲラヒホテルにお泊まりした日も、クエークバーの開店と同時にバーに入り浸り。
 せっかくMr.ダンカンが、ご厚意でセミスイートにアップグレードしてくれたにもかかわらず、ベッドにいたのは4時間だけ。
 夜中3時まで、チーフバーテンダーのMr.ミナガワと日本人カップルと4人で日本語で大騒ぎしていた。
 店に来てくれた時に、今度は部屋はどこでもいいからウイスキーをサービスしてとおねだりしておいた。
 
 ホテルで優雅に遊ぶのは、欧米人には勝てない。
 リゾート地のホテルで、横に青くて清んだ海が広がっているにもかかわらず、すっごいスタイルを惜しげもなく披露する水着を着ているにもかかわらず、プールサイドのベンチで雑誌を読んでいたりするのだ。見せびらかすのが好きなのではないだろうが、ついつい目がそちらに行ってしまう。
 時間の使い方にゆとりを感じさせる一面である。
 食事も、ホテル内にも美味しいレストランがあっても、ルームサービスを使ってプライベートの時間を大事にする。
 上手に贅沢をしてみたいものである。

 口説かれたい相手から”何が食べたい?”と聞かれたら”ルームサービス”なんてオシャレ?

#徒然なるままに

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