ウィスキーフェスティバル2011に参加してきました。
ホントは昨日の時点でレポをまとめ終えていましたが、
色々お約束があるようですので、皆様の公開具合、温度を見させていただきました。
さて、今回の日程は、前日が嫁の誕生日で、その週末に当たったため自由な身動きがとれず、
なんとかたどり着いたのは2時を過ぎようかというころでした。
出遅れたが、しかしその分を取り戻すぜ!!
まずは軽く会場をまわり、ぶつかるであろう知り合いから情報収集です。
ディアジオがやばいよ、BBRはティーニニックがおもしろい、GMにケルティックがある、シルバーシールのグレンキースが・・・、等々、労せずして収集は完了。
早速やばいというディアジオブースにいってきましたが、
確かにこれは、ヤバイwww
リミテッドエディションとして過去にリリースされた、熟成年数20年~30年OVERの
エルギン、オード、オーバン、タリスカー等ディアジオ所有蒸留所のオフィシャル長熟ボトルに加え、
閉鎖蒸留所として人気絶頂のブローラ30年が4種類!なんとバウチャー無し、フリーで飲める!!
某ブローラの人は2週マラソンしたとかしないとか・・・
ちょっとディアジオさん、どうしちゃったんですかw
うれしい限りのラインナップで、もちろん一通り飲ませていただきましたが、
中でもダルウィニーの36年カスクストレングス、オフィシャルのダルウィニーは15年くらいしか見たことが無く、
29年と36年があったなんて、すいません、ここではじめてみました。
(写真はダルウィニー29年、36年も同じラベルでウラにあります。)
29年はシェリー樽のあまり良い作用が無く、ちょっとクセがありましたが、
36年はバーボン樽のフルーツ感、ビター感がバランスよく組み立てられており、上品で美味なモルトでした。
こういうボトルが飲める試飲会、いいですねぇ勉強になりますよ。
次はウィスク・イーさんのブース。
ここもディアジオさんに負けず劣らずがんばってましたね。
DTとBBR(復刻ラベル)の新商品を中心に、話題のキルホーマン5年やら、まさに試飲会らしいラインナップを楽しむことが出来ました。
(キルホーマン5年 シングルカスク 59.3% もう5年も経つんですね。)
第一印象はラフロイグっぽさ。
っていうかブラインドで出されたら、確実にラフロイグと答えてしまいます。
キルホーマンは生臭いなんて、ファーストリリースのときはいわれたりしていましたが、あれは明らかに大量バッティングと加水の罠ですね。
この5年ものは干した大豆のような香ばしさと、穀物っぽさを合わせて感じるピート感があり、
酒質は素直、キレイで5年以上の熟成感がある良いモルトに仕上がっています。
ウーン、10年ものがますます楽しみです!
また、モルト以外ではウィスクイーさんのブースでブラックブルの30年、これがビビッときました。
(ブラックブル 30年 50%)
現行品のブレンデットということで大変甘く見ていました。
しかし、流石ダンカンテイラーさん。やってくれます。
「ブレンデットスコッチの現行品はハイエンドの30年ものも含めてダメぽ」が自分の中の意見でしたが、見事に覆してくれました。
現行品の中では頭ひとつどころか10馬身くらい離すブッチギリの出来ですね。
ブレンデットとは思えないほどモルティーで厚みがあり、上品なシェリーとフルーティーな味わいに、古酒っぽさが落ち着きを与えている。
ただ純粋に旨いです。これを家飲みにしたいなぁ・・・。
聞けば、その製造工程は蒸留した直後、ニュースピリッツの段階でブレンドしてシェリー樽で30年貯蔵したとのことですが、
手間もさることながら、良い樽を確保できる企業力は流石です。
さて、ウィスクイーさんの隣はニッカさんでしたが、
ニッカさんのブースでは、話題の新型竹鶴ハイボールの質問を投げ込みつつ、WEBで発売されていた余市1987シングルカスクが無料試飲でしたので、それをチョイス。
(シングルカスク 余市1987-2011 58%)
1987といえばWWAで世界一を獲得したあのビンテージですが、今回はさらに長熟のシングルカスク。
しっかりしたボディ、度数を感じさせない穏やかさに、麦芽、カラメル、余韻にかけてやわらかいピート、
派手さはなく朴訥とした印象ですが、しかし存在感がある・・・。
やっぱり余市は良いモルト作りますね。
そして、先日新発売となった竹鶴ハイボール。
「前の12年ハイボールに比べると、華やかさ、フルーティーさがより強調されていて、すごくバランスの良い味になってますよね、
これって普通に市販の竹鶴12年をソーダで割っても出ない味ですよね?」
と、いきなり確信に迫る質問をぶっこんでみました。
ニッカの営業さんからの回答は以下
「今回は12年ハイボールではなく、ノンビンテージですので、市販の竹鶴12年とはブレンドが違います。」
「より幅広い原酒を使えるようになったことで、価格を抑えてお求め安くした・・・という狙いがあります。」
「華やかさを出すため、余市のモルトを押さえ、宮城峡の比率を上げたり、原酒のタイプ(樽のタイプ)も従来のものから変更しています。」
(くりりんの、「蒸留所販売の宮城峡15年のシングルカスク(活性樽、バーボン樽)のフレーバーに近い印象を受けましたが」という質問を受けて。)
「そうですね、より華やかさ、フルーティーさが出るような配合になるよう、樽のタイプもそれに合わせています。」
テンプレな回答もありましたが、意外と深くまで回答してくれたように思います。
なお、今回の竹鶴ハイボールは、リニューアルではなく、新発売であり、
以前より販売されている竹鶴12年ハイボール缶は終売ではないそうです。
(ほんとかなぁ、全然見ないけどw)
ほかにも色々ブースを回り、
なんとはるばる関西から駆けつけられた、曽根物産のサカモトさんが
「マラソンに出る予定だったのにぃ」とぼやきながら、
今度新しく取り扱う水、ハイランドスプリングの紹介をされていて、サカモトさんとは昨年の大阪以来、実に1年ぶりの再会でした。
スペイサイドウォーターもいいけどね、こっちのほうが良いんですよ。
と、オトナな話も聞かせてもらいました。
(水もらったのに、写真取り損ねた・・・)
また、スコ文研の有料試飲コーナーには、スランジのマスターとラディのマスターがおり、
こちらもお会いするのは半年以上ぶり。
勉強しなさい、と色々お気遣いいただき、いやほんと感謝の極みです。
サントリーのブースではボウモアテンペストのバッチ3が試飲で出ていたので、同じく試飲で出ていた響21年もいただきつつ、新商品をチビリ。
(ボウモア テンペスト 10年 バッチ3)
ボウモアテンペストは、バッチ1、バッチ2とも、
テンペストといいつつそこまでの荒々しさが無く、むしろ甘さ、フルーツ感があるのが特徴でしたが、
今回のバッチ3は1、2に比べて色が薄くなり、ほんの少し薄い緑色を帯びており、明らかに味の傾向が変わっている印象を受けます。
そして実際に香り、味ともファーストアタックは力強さ、アイラモルトらしいクセがあり、
その後はバッチ1、2にあるようなフルーツ、華やかさがやってくる。
ピートも気持ち力強い印象で、テンペストという名に近い味になったんじゃないかな、という感じです。
値段も据え置き5000円台。素晴らしいですね!
シルバーシール?のブースでアンケートを記入すると飲めた、オーストリアのモルト3年もの。
オーストリアのモルトと言うと、魔のライセットバウアーが頭に浮かぶわけですが、
これはまた別物、ヴォイツという聞いたことも無い蒸留所で、どうやらまた新しいホットスポット(魔境)が出来ているようです。
味はというと、若いラムとジンを足して割って麦焼酎を加えたような味で、とてもとても・・・
モップとパフュームなライセットバウアーに比べれば・・・ですが、これがオオバケするようには思えませんでした。
どういうモルトの作り方してるんですようか、ホント。
深まる謎、オーストリアはまさに魔境です。
今回、会場は前回の赤坂からお台場の日航ホテルに移りましたが、
会場全体の広さが前回より狭くなっており、とにかく参加者で会場がごった返している印象でした。
それだけウィスキーの愛好者がいるってことなんですが、よく人に酔わなかったナァ・・・
っていうか男はいいけど女性は大変だよ、というそういう状況。
信濃屋、ディアジオブース前からの撮影ですが、この人ごみはちょっとすごい。
(人物の特定が出来ない程度の解像度、写り具合ですので、これはセーフかな・・・?)
そんな中、歩けば知り合いにぶつかりました。
BURNS組の皆様は、フェスティバルが終わった後、ラーメンを一緒に食べに行き、さらに時間があるからと新橋からリカハセまで(笑)
また、ご存知大御所ブローラの方とは、合うたびにお互いが持ってるモルトでブラインド対決をし合う等、
参加されていた皆様とイベントを通じて楽しませていただきました。
やっぱりこういうのっていいですね。
参加された皆様、お疲れ様でした。
絡んでいただきありがとうございます。
またよろしくおねがいいたします!
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今週末いよいよ開催。
第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
参加者募集中!!
http://midnight.usukeba.com/otey1y69kzrmsa.html
#イベント関連