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OBベンリアック20年

BENRIACH(ベンリアック)
Aged 20 Years

700ml 43.0%
Cask type: 1st Fill Bourbon

価格:約9000円前後
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:上品な甘さのある香り立ち、蜂蜜のような甘さとほのかに乾いた麦、その裏にややミントっぽさ、
そしてリンゴや桃系のフレーバーも感じる。最初は少し乾いた木のような引っかかりのある香りを覚えたが、
時間とともに解消し、わずかなピート感がアクセントになって美味さを予感させる。

味: クリーミーな口あたり、ヘーゼルナッツのクリーム、桃や若干トロピカルなフルーツフレーバーが中間から広がる。
鼻抜けにほのかなピート感、余韻はピートのビターさや、若干の焦げた木が口の奥に残って程よくドライに。
フルーツ感と余韻にかけて出てくるピートのバランスがよく、実によくまとまっている。

コメント:アイラ・バー東京にて。8月27日のベンリアック&グレンドロナック試飲会にて。
予定変更でテイスティングリストに加わった、ベンリアックの20年物。
正直、20年とはいえ43度の加水だし、ましてイベントに参加する前は、最近のベンリアックは
飲まずして敬遠状態(実によくないことw)だったので、このフレーバーには目からうろこでした。

それはなんといっても桃系のフルーツフレーバー。
以前飲ませてもらった1968ビンテージのOBベンリアックは、バリバリそっち系のフレーバーがありましたが、
そこまでパワフルなものではないとしても、まさかオフィシャルの通常品からも、
ちゃんとその系統のフレーバーが出てるとは思っていませんでした。

講師のM氏いわく「熟成がうまくいくと、こういうフレーバーが出てくる」とのこと。
素晴らしい日本酒は、吟醸香という米が原料とは思えないフルーティーな香りを纏いますが、
方や発酵、方や熟成、種類は違えど、まさにそれと同じようなコトなのでしょう。

思えば、最近1985ビンテージのベンリアックがうまいという話を聞きます。
20年モノのベンリアックを熟成年数で逆算すると、蒸留時期は1990以前、
1985年蒸留の原酒が入っていることもそうですが、85年以降の原酒の質も良いことが伺えますし、
オフィシャルだけでなく、今後リリースされるであろう85年以降のビンテージも期待できそうです。

また、この20年物に限れば、ピーティーな原酒をあえて使ったということで、確かに香りの裏や、
余韻にあたりでピーティーなビターさを感じることができます。そのピート感とフレーバーのバランスもうまくまとまっており、
ベンリアック社のブレンダーのレベルの高さもうかがえます。

☆は6か7、今後への期待をこめて7を進呈します。

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#ベンリアック

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