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CCロングモーン1996-2006 (9年)

The COOPERS Choice
LONGMORN (ロングモーン)

Aged 9 years
70cle 46%
Distilled 1996
Bottled 2006

価格:2980円
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆

香り:栗、レモンピール、カスタードクリーム、ほのかにミント、植物系
フレッシュで嫌味が少なく、アルコールもなく実にバランスの良い香り。

味:口当りはやわらかく、スムーズでクリーミー。
ミディアムボディでお菓子のレモンっぽさ、ややワックス、微量のハーブ。
余韻はドライでオークのニュアンスがしっかり、ほのかにウッディな渋みもある。
すっきりとして程よい長さ。爽やかささえあり飲み疲れない。

コメント:リカーズハセガワにて絶賛特売中(2010年6月25日現在)のクーパーズチョイスのロングモーン。
9年の熟成ということで、若いモルトの味や酒質の荒さ、嫌味となるフレーバーを感じるかと思いきや
コレが中々良いバランス、熟成感でまとまっており、嫌味は少なくオーク樽のニュアンスもあって本当に驚いた。
これから暑い季節になるが、飲み方を選ばないモルトだろう。ストレートはもちろんのこと、ロックやハイボール、ミントを添えても良さそうだ。
家飲みのレベルであれば安くて美味い、素晴らしいコストパフォーマンスのモルト。
特売品とはいえ購入価格との兼ね合いを考えれば、オススメは☆6くらいでも良いかもしれない。

ロングモーン蒸留所は蒸留工程の初留を石炭直火炊きで行っていたが、
1994年以降はスチーム加熱に変更されており、1996年蒸留の本ボトルは、新時代のロングモーン蒸留所の姿といっても良い。
現行のオフィシャルは16年モノということで、2010年マイナス16年は1994年、つまり現行の新しいロットならともかく、100%スチーム加熱によるものではない。
そういう背景を加味すると、新しいロングモーンを知る上でも良いサンプルになりえる。

柔らかい酒質はスチーム加熱によるものなのかもしれないが、
それにしても単一ビンテージだがブレンドと加水済みとはいえ、このコストパフォーマンスの良さには脱帽である。
先日ハセガワに行った際、試飲の後思わず1本購入してしまったw
会社の送別会に持って行くつもりだが、その後でじっくり飲んでみたいと思う。

なお、ロングモーン蒸留所の歴史としては、竹鶴正孝が修行をした蒸留所としても有名である。
後に竹鶴正孝が作った余市蒸留所は、今も石炭直火炊き蒸留を行っているが、
ロングモーンでは上記のとおり廃止されている。
スチーム加熱のほうが効率的なのかもしれないが、なんだか寂しさを感じる話でもある。

#ロングモーン

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