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軽井沢”Oxfam Japan”1991&1997

今回は、チャリティーウォークイベント“オックスファムジャパン トレイルウォーカー”を
記念してボトリングされた軽井沢の記念ボトルです。
モノは1997と1991ビンテージの2種類で、双方ともシェリーカスク。

軽井沢はシェリー酒の大手メーカー、ゴンザレス・ビアス払い出しの良質なシェリーカスクを多数保有しており、その素直な酒質と合わさってシェリー系に定評がある蒸留所。
仕上がりが期待されるだけでなく、WML2010のときもそうでしたが、価格も10000円以内と非常にリーズナブル!
イヤでも気になるこのボトル、今更ですがその味はどうなのか・・・

先日ハセガワさんに寄ったところ、試飲が開いていたので舐めてきました♪
(いやーグットタイミングですねー)

熟成年数は約6年間の違いがありますが、価格はそれほど変わらない2本、
一言で言えば正統派シェリー系の1997と、ピーティーで個性派の1991。

純粋にマッカランやグレンドロナックのようなシェリー系を求めるなら、6年という後ろ髪引かれる思いをこらえつつ、1997を試されたほうが良いでしょう。複雑さはあまり無いものの、硫黄感も無く、純粋にシェリー系で安心して飲めると思います。
逆に1991はアイラシェリーとまでは行かないものの、シェリーの甘さとピートの燻し感で、さながら鰹節のようなフレーバー、余韻にしっかりピートが残ります。
加えてここは6年間のアドバンテージか、ピート以外にもドライフルーツ等の甘酸っぱさがあり、良い意味での複雑さがあります。

1991を買いに来て、試飲して1997を買われていったという方も多いそうで・・・
私個人としては、1997は良いシェリーなのですが、ここに硫黄感(かりんとう系)があれば、文句なしドストライクだったなぁという印象。
そして1991はピートとシェリーのバランスが良いなと、後は好みによるところと感じています。

~~もう少し詳しいテイスティングは以下~~

軽井沢 1997 “Oxfam Japan”
Spirit Safe(Show some Spirit and make them Safe)
60.2% 700ml

Distilled in 1997
Bottled in 2010
Cask type : Sherry Butt
Cask No : 3312
価格:8500円前後

【テイスティングコメント】
香りはキャラメル、ナッティ、奥からミント、メンソール。アルコールは度数ほどは感じない。
オレンジピールのような柑橘系の爽やかさがあるが、同時にやや上乗せ感のあるシェリーも感じる。
口の中ではキャラメルチョコ、コクと透明感のある軽井沢らしいシェリーだ。後半はスパイシー、心地よい渋み、ドライ。
鼻抜けは麦や木の香り、少量のメンソール。まだ若いが熟成感は悪くない。日本(軽井沢)らしい素直なシェリー感。

軽井沢 1991 “Oxfam Japan”
Spirit Safe(Show some Spirit and make them Safe)
60.8% 700ml

Distilled in 1991
Bottled in 2010
Cask type : Sherry Butt
Cask No : 3206
価格:9500円前後

【テイスティングコメント】
香りは上面に鰹節、シェリーの甘さと燻し系のピートが程良くマッチしている。
トースティー、ベリージャム、キャラメルクリーム、奥からメンソールや植物系のピート感。
口当りは甘酸っぱくレーズンやベリー系のドライフルーツの広がり、続いてキャラメル、動物的な脂、
やや粘性があり透明感のあるシェリー。1997と比べると多様なフレーバー構成で、複雑。
後半からピートの戻り、スパイシーで口奥にピートがしっかりある。鰹節の様な余韻

そういえば、軽井沢蒸留所は現在生産を休止してるんですよね・・・
コレだけのブツがありながら休止とは、もったいない限りです。

#軽井沢

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