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アードベック・スーパーノヴァ2010

 

ARDBEG SUPERNOVA 2010
(アードベックスーパーノヴァ2010)
700ml 60.1%

価格:8000~10000円
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:クリーミーなピート感、スモークチーズ、若干若さを感じる植物質なトゲ、
アルコールはあるが度数ほどではない。時間と共に新鮮な牡蠣、奥には柑橘系のフルーツも感じる。
加水でニスを塗りたての木製家具、笹の葉、新鮮な潮、ピートスモーク。

味:クリーミーな口当り、広がる粘性のある甘酸っぱさ、甘酸っぱさはパイナップルや
ピンクグレープフルーツ、ドライマンゴー、柑橘系。そしてフルーツ感を追って強めの燻ったピートの煙が現れる。
余韻は口の奥にピートの塊、ややオイリーさが上顎に、舌上は適度にドライでスパイスを口内に伴う。
燻ったピートが喉の奥から持続的に戻ってくる。鼻抜けもピートスモークで長く続く。

加水でよりクリーミーになるが、中間のフルーツ感の粘性はぼやける。
後半はピートで燻したビターさが一口ごとに蓄積していく、そして口奥に渋みがはっきり出てくる。

コメント:アードベックスパーノヴァの2010年リリース。都筑阪急のリカーフェスタにて購入。
スーパーノヴァとしては2009年にリリースされ、ヘビーピーテッドモルトのブームの後押しもあって、大きな話題を呼んだモルト。
その“2010”は“2009”をさらに進化させたモノで、味も濃厚になったということである。

実際、2010はピートは強めだが、オクトモアのようにピートの強さだけというわけではなく、
中間の黄色系フルーツ感がしっかりしており、厚みがあってバランスが取れているところに驚かされた。
(逆に、破綻したピート感を求めている人には2010は物足りなく感じるかもしれない。)
2009は、中間のフレーバーがもうひとつ足りないような、どこか薄っぺらいような印象を受けていただけに、これはなかなか・・・
さらに余韻に残るしっかりしたピート薫香の存在感。
これでこの値段であれば、十分コストパフォーマンスは良い。まんざら話題だけのモノではないようだ。

なお、加水でバランスを崩すため、ストレート、もしくは1~2滴程度の極少量で楽しみたい。

個人的には、全体的なイメージとしてパーフェクトドラムのボウモア1993-2010 2nd・indoor poolが連想された(もちろんピートの強さ等違いはあるが)。
開封後、ピートが落ち着けばフルーツ感がさらに前に出てくるような変化が予想される。

~以下、メーカーコメントより~

【グレンモーレンジ社 蒸留・製造総責任者 ビル・ラムズデン博士】
「アードベッグ・スーパーノヴァを造るにあたっては、原酒のストックを幅広く検討しました。
我々は信じられないほどピーティーでスモーキーな風味を造ろうと考えてはいましたが、
最も重要なことは「息を飲むような深いバランスとアーベッグならではの複雑さを表現すること」
にありました。他に比べるもののない味わい、深いピートの奥行きと同時に、
モルトの甘みや繊細な柑橘類などの芳しい風味をお楽しみいただくことが出来ます」とコメントしています。

【アードベッグ・ブランドディレクター ヘイミッシュ・トーリ氏】
「アードベッグ スーパーノヴァは「星の爆発」としか言いようの無い味わいです。塩、胡椒、
ローストしたコーヒー豆、トウガラシ、チョコレート、手巻きタバコなどのすべてのフレーバーを感じます。
ウィスキー通の方々の羨望の的となるのは間違いありませんが、星のモチーフを美しくあしらった高級感あるパッケージは、
アードベッグやアイラモルトの素晴らしさを、より深く知りたいと思われる方々へのひとあじ違ったギフトとしても最適です」

#アードベック

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