スプリングバンク32年
700ml 46.0度
蒸留:1971年
カスク:リフィルシェリーカスク
【テイスティングコメント】
香りはキャラメルナッツや熟したグレープフルーツ、果実香、ややクリーミーで樹液っぽさも。
微量の塩、複雑で非常に多くのフレーバーを持っているようだ。
口当りは甘くナッツ系の後にオイリーで少し古っぽさ、熟成庫の中の樽のような香りが口の中に広がる。
中間から熟した赤い果実、麦、バニラ、醤油をひとさじ、合わせて塩が現れる。上品で複雑、しっかりした熟成感。
鼻抜け、戻り共にしっかり、じんわりとして、フランスパンにフルーツジャムを塗って食べた後のような甘さと程よい苦味で長い余韻。
ウスケバ関東オフ、Carlosさんお持込みボトル。
一応限定品扱いで、表記はないですが1971年蒸留の原酒でかつ、リフィルシェリー樽熟成のもののみが使われているというボトル。
熟成年数ゆえ、落ち着いたというか、フレーバーは丸みを帯びつつあるものの、厚みと変化、じわじわとくる広がりは流石としか言いようがないです。
モルトの香水といわれる由来を感じさせてくれます。シェリー感が出すぎていないのも、こういう味の組み立てであれば評価できます。
ただ、これを大人しいと思うか、マイルドで熟成感がしっかり出てるなと思うか、そこは個人の好み次第なのでしょう。
ここ最近、ヘーゼルバーンやCV、スモールカスク等がリリースされるなど、スプリングバンクも動きが活発なように思います。
新時代のスプリングバンクを評価するに当たっては、まずはずせないであろう60~70年代初頭、モルトの香水スプリングバンク。
それもオフィシャルをこうして飲めることがとてもありがたいです、勉強になります。
以下、5月24日20時追記
今更ながら記事の写真を見て、ハッとしました。
隣の3Rのスプリングバンクも1971なんですね、同じリフィルシェリーカスクで。
瓶詰め仕様と熟成年数の違いはありますが…
…
まさかCarlosさん、1971ビンテージで揃えて?
うわっ、気づかずに飲んでた!
やはり無知は罪……勉強します。
#スプリングバンク