グレンモーレンジ10年 (並行品)
43度 750ml
1980年代-1990年代前半ローテーション
価格:3000円で購入(ヤフオクで7000円くらいか)
オススメ度
☆☆☆☆☆☆
香り:粉っぽさ、苦味や麦芽感、クリーンな香り。微弱なヒネ、
奥からひっそりと白葡萄やトロピカルな甘さもある。
香り立ちは非常にライトだが、爽やかさの漂う香り。
グラスでデキャンタするとカラメル質な甘さが前に出てくる。
味:滑らかな口当たりから、しっとりしたフルーティーな甘さ、バニラ、蜜のようなオイリーさも
ややビターで少しスパイシー。余韻の奥にはオールドらしいくすんだ甘さも隠れている。
全体的に爽やかでライトなフレーバーで組み立てられたウィスキーだが、芯はしっかりとしている。
人間で言うなら細身だけど筋肉質というか・・・
少量の加水で蜜のような甘さが際立つ、ジンとした苦味も出てくる。
ライトなウィスキーだがバランスが良く、現行のモーレンジに比べてボディに芯の通った味わいが楽しめる。そして何より飲み飽きない。
コメント:ライトで繊細な味なので、コースを組むなら最初に飲むべきウィスキー
また、出来れば食前酒が良い
グレンモーレンジの2世代前、特級時代ラベル、
数字で熟成年数が書かれているのが特徴。仕様は当然43度750ml。
これが1世代前のボトルになると
「TEN YERAS OLD」となり、さらに現在に近づくにつれて43度750mlが40度700mlに仕様変更される。
現行品はモーレンジ社がモエジオヘネシー社に買収された後、デザインの大幅変更と共に、「OLIGINAL」に変更されている。
さて、マッカランがシェリー樽なら、モーレンジはバーボン樽にこだわったウィスキー
モーレンジといえば、デザイナーズカスク
デザイナーズカスクは、ものすごく作りにこだわったグレンモーレンジ貯蔵用の樽
どれくらいのこだわりかっていうと、大学や研究機関と共同でモーレンジの熟成に適した樽構造を分析し、その樽を作るため、アメリカに専門の調査官を雇い、樽材の産地、樹齢、乾燥方法などに徹底的に手間をかけているというもの。
で、今のモーレンジはこのデザイナーズカスクで貯蔵された原酒がふんだんに使われているワケだけど
とういうわけか、10年を比較するなら昔のほうが味に芯があり、フレーバーが複雑。
とある営業さんに聞いたところ、モエヘネの方針で今のモーレンジオリジナルは半分くらいがごにょごにょごにょらしい。
法の定義の範囲内であれば何してもいいってのも、考え物だ。
#グレンモーレンジ