これぞ、正真正銘の「雪国」。
52年前に、世界のスタンダード・カクテルを創作された井山計一バーテンダー(84歳)に、目の前で作っていただいた。
井山さんは矍鑠として、ピッと背筋が伸びて、軽妙洒脱。
外連味のない方で、いろいろと貴重なお話、楽しいお話を聞かせていただいた。
「雪国の主材料はどこにでもある品ばかり。いまのオリジナル・カクテルは、新しい酒を盛んに使い、複雑にし過ぎて、伝えていきようがないほどむずかしいんですね。つくった人の店でしか飲めないのでは、普及もしていかないわけです」
山形県酒田のバー「ケルン」は、いたるところに昭和の佇まいが色濃く残る懐かしい空間である。
お客は、地元半分(常連)、旅行者半分(お目当ては井山さんお手製「雪国」!?)。
大人の洒落た時間が流れる素敵な「ケルン」の外も、また「雪国」だった。
帰り道、頭の中で歌っていた。
♪雪の降るまちを、雪の降るまちを♪
♪思い出だけが通り過ぎてゆく♪
隣町の鶴岡がモデルらしいけど、そんな細かいこと、どうでもいいじゃん!
山形県は、同じ「庄内」なんだもん!
<YouTube 井山計一>で検索すると、「雪国」をお作りになる井山計一さんを見ることが出来ます。
#BAR