「ある洋酒造りのひとこま」より、
小淵沢で中央線に乗換え、山梨駅(*)で下車し、山梨蒸溜所まで歩いた記憶がある。ブドウ畑と桃畑の真ん中に近代的な白い建物が見えた。醸造棟は鉄筋コンクリートの2階造りで、入り口に事務棟と貯蔵棟、麦芽倉庫などがあり、奥まった裏手に社宅があった。
(*)現在の山梨市駅。。
著者が辿った道を歩くことにする。
山梨市駅を出て、東に一直線に進む。
道が細くなり、周りは桃の畑。
およそ20分歩いて、蒸溜所跡に到着した。
メルシャン勝沼ワイナリー・山梨分場。
住所表示は、山梨県山梨市鴨居寺43。
敷地内は、もちろん立入禁止である。
左に貯蔵庫らしき白い建物。いまもワインの貯蔵に使われているらしい。
樹の陰に、醸造棟らしき建物。
ウイスキーの製造設備は撤去されているはずだが、是非、建物の中部を見てみたいと思った。
貯蔵庫の左裏手、社宅があった場所は更地になっていた。
夢の跡である。
【参考図書】
■ ある洋酒造りのひとこま (関根彰著。平成16年6月24日発行、たる出版刊)
#オーシャン