10年間、待ちに待った「十年目のマイウイスキー」の贈呈式。
小樽駅始発、1両編成のローカル線で余市へ向かう。
いつもなら10数名の乗客で閑散としている車内だが、本日は満員だ。
余市蒸溜所は、雪。
気温は氷点下!(マイナス5度?)。
贈呈式の会場は、普段は工場見学のあとにウイスキーを無料試飲させていただくニッカ会館だ。
1階の受付で、招待状と引き換えに名札をいただいて、2階へ。
広い会場の中央にひな壇が設えられ、「樽番号」が表示された14卓のテーブルが整然と並んでいた。
入口で出迎えのニッカウヰスキーとアサヒビールのスタッフの方が、参加者一人ひとりを席まで案内してくださる。
テーブルの中央には、シングルカスク余市10年が1本とテイスティングノートが燦然と置かれていた。
私の「十年目のマイウイスキー」との、感動の再会である。
透明だった65度のニューポットが、樽の中で10年余の熟成を経て、立派な琥珀色の62度のウイスキーに生れ変わっていた。
ボトルに見惚れていると、次から次に見知った顔が案内されて、席に着く。
マイウイスキーづくり参加者20名のうち、今回10名が出席した我々の回は、多分、一番出席率が高くて、ひとテーブルを占拠!(笑)
10年前に、たった二日間ウイスキーづくりをご一緒した人たちと、ウイスキーが取り持つ縁でまた再会できて、贈呈式の前から当時の思い出話に花が咲いた。
窓の外は、今年の根雪になる雪が降り続く。
雪の蒸溜所も、風情があっていいものだ。
#ニッカウヰスキー