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WHISKY DISTILLERIES of the UK



アルフレッド・バーナードの著書の2008年復刻版。
大型の豪華本である。
1887年に出版された表題作「THE WHISKY DISTILLERIES of the United Kingdom」のほかに、5編のウイスキーに関する著作を収録。
挿絵や写真が多いので、見ているだけでも楽しい。

「THE WHISKY DISTILLERIES・・・」には、スコットランド129蒸溜所、アイルランド28蒸溜所、イングランド4蒸溜所が、著者の訪問した順番に紹介されている。
たとえばアイラ島は、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、ポートエレン(1983年に蒸溜は停止)、ボウモア、ロッホインダール、ブルイックラディ、カリラ、ブナハーブンの順に、島を時計回りに巡る。



ロッホインダール(Lochindaal、1929年閉鎖)は、ブルイックラディがポートシャーロット蒸溜所の名前で再開した。
アイラ島には、バーナードが120年前に訪れた蒸溜所が、いまも 「何らかの形」 で残っているのが嬉しい。(なくなった蒸溜所も多いらしいが)
キャメロンブリッジ、キャンバス、ポートダンダスなど、グレーン・ウィスキーの蒸溜所も収録されている。

アイルランド独立(1922年)以前に書かれた本なので、アイルランド島(現在のアイルランド共和国と英国・北アイルランド)の28蒸溜所が載っているが、現存するのは、ミドルトン、ブッシュミルズ、ブルスナ(現キルベガン)だけで、アイリッシュ・ウイスキーの衰退が寂しい。

著作権の期限が切れており、ネット上のいくつかのサイトで公開されているので、まずは購入前に覗いてみることをお勧めする。

#Whisk(e)yの逸話

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