一躍「時の人」ですね。
でもすごいですね。
フジコヘミングみたいにあるんでしょうかね?
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/yomiuri-20090608-00356/1.htm
2009年6月8日(月)10時12分配信 読売新聞
世界的演奏家を多く出している「バン・クライバーン国際ピアノコンクール」の結果が7日(日本時間8日未明)、米テキサス州フォートワースで発表され、東京都在住の上野学園大3年、辻井伸行さん(20)が中国人ピアニストの張昊辰(ちょうこうしん)さん(19)と並んで1位となった。
辻井さんは全盲で、国際的なピアノコンクールを全盲ピアニストが制覇したのは極めて異例。
「まるで夢のよう。ショパンコンクールの時は本選に残りたいという欲があったが、今回は決勝でオーケストラと共演できればいい、という気持ちで臨んだのが良かったのかもしれない」。辻井さんは発表直後、関係者を通じて喜びを語った。
同コンクールは、ピアノコンクールとしてはチャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールなどと並ぶ難関。過去の日本人入賞者は3人で、1969年の野島稔さんの2位が最高だった。辻井さんは書類選考で残った151人から、決勝の6人に残り、4日にショパンのピアノ協奏曲第1番、6日にラフマニノフの同第2番、7日はベートーベンのピアノ・ソナタ第23番<熱情>などを弾き、聴衆を熱狂させた。この模様はインターネットの公式サイトで流された。
辻井さんは生まれた時から全盲だったが、音の感覚が鋭敏で、ピアノの多彩な音色にひかれて、4歳から本格的に習い始めた。7歳で全日本盲学生音楽コンクール・ピアノの部で1位に。10歳でオーケストラと初共演してプロデビューした。今までに国内のほかアメリカ、ロシア、フランスなどでも演奏会を開いている。2005年にはショパン・コンクールで「批評家賞」を受賞し、注目を集めた。
授賞式を終えた直後の辻井さんは、読売新聞との電話インタビューに応じた。
「とても興奮している。セレモニーが終わって、落ち着いてきたが。お客さんが熱心に聴いてくれ、応援もしてくれたので、持てる力を存分に出し切ることができた。今は何よりも両親に感謝している。プロとしてスタートラインに立ったばかりなので、自分の音楽にさらに磨きをかけたい」
◆「天から降る」音色◆
辻井伸行さんのピアノは音が美しく、「天から降ってくるようだ」と指揮者の佐渡裕(ゆたか)さん(48)などから高く評されている。2007年に上野学園大学に入学。同年末から翌年3月にかけ、初の全国ツアーを行った。07年10月にCD「debut NOBUYUKI TSUJII」をエイベックスから発売している。
◆バン・クライバーン国際ピアノコンクール◆
第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝した米国人ピアニスト、バン・クライバーンの名前を冠し、1962年に始まった。
原則4年に1回開かれ、今年が13回目。過去にラドゥ・ルプー、アレクセイ・スルタノフ、アレクサンダー・コブリンらが優勝している。
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