上記の写真は、氷池と氷室
「天然氷」という氷をご存じでしょうか?
水ではなく氷の話です。
昨今では、「天然氷のカキ氷」でスイーツの世界ではブレークしているのだが、、、
この氷、実はお酒の世界こそ貴重な存在になると管理人は予感している。
何故なら、この氷とにかく旨いのだ!
氷に拘るBarには、喉から手が出るほど欲しくなる氷になると思う。
それだけ貴重で美味しくてロマンを語れる氷なのである。
日光は、天然氷の生産では日本一である。
日本一と言っても、
現在、天然氷を生産しているのは、全国で5軒ほどしか残っていないのだから、、、
では、天然氷はどのように作られるのか?
この項は後日、またゆっくりと、、、
天然氷の歴史はとても古く、奈良時代から存在したと言われている。
当然電気など無い時代、氷は真冬の自然の寒さで凍らせ、
その氷を保存するのも氷室と呼ばれる室で夏まで保存をしていた。
氷室は氷を夏まで保存する為、氷に大鋸屑など被せて保管する部屋のこと。
奈良時代から昭和30年代まで、天然氷は現役の氷だったが
その後、冷蔵庫の普及により衰退の一途を辿ってしまい
現在生産業者は、たった5軒となってしまった。
氷池と氷室が一体で自然の湧き水を、
自然の気候で製氷・採氷・保蔵する仕組みで生産される氷だけが
本当の天然氷と呼ばれるのである。
上記の写真は氷室の中 大鋸屑の下には天然氷が眠っている。
実は、その貴重な天然氷の生産業者の5軒中3軒が日光市にあるのだ。
しかし、2006年日光市の三軒の内の一軒、吉新氷室の三代目が、
高齢と後継者不足により突然引退を表明した。
それだけ、天然氷の生産は大変なのである。
そして、この貴重な伝統文化を守ろうと日光の有志達が立ち上がった。
現在、三代目吉新さんから天然氷の生産を学びながら、
「日光 天然の氷」四代目徳次郎というブランドを立ち上げ
新生天然氷の生産・販売を開始しました。
斯く言う管理人も、何時の間にかその一味になったようなのだが、、、(笑)
夏は当然 かき氷!
頭にき~んとこない不思議なまろやかさは、スイーツの王様!
そして、美味しくて、透明で、融けにくく、冷たくて、硬いこの氷は、
オンザロックにも最適なのだ!
とっ! いくら能書きを書いても、、、、
こればかりは、味わって頂かないと分からない。
さあ、貴方も一杯!
今日の一言!
たかが氷、されど氷です、、、
#天然氷