本日バックバーにダンカンテイラー社の『エアシャー31年』をデビューさせました。
ボトルには“エアシャー”としか書かれていませんが、これはグレンフィディックやバルヴィニーで有名なウィリアム・グラント&サンズ社が1963年に建設したガーヴァン・グレーンウィスキー蒸留所が在る州の名前で、エア州に存在する唯一の蒸留所がガーヴァンである為、必然的にこのモルトは『レディーバーン』という事になります。
『レディバーン』は1966年にそのガーヴァン蒸留所内に、アメリカ市場の活況によるスコッチウィスキーの原酒不足を解消する為に建てられたモルトウィスキー蒸留所でしたが、その後の生産過剰によるウィスキー不況の為に1975年に閉鎖された、たった9年間という短命に終わりました。
青リンゴの様な爽やかな香りを追いかけるように穀物の柔らかな甘さが加わります。軽く柔らかな味わいにスムーズな喉越し、後味はドライで幾分スパイシーでしょうか。穏やかさの中に複雑な風味を秘めたモルトです。
当店にはオフィシャルの『レディバーン1973』が有りますが少々お値段が張りますので、少しでもリーズナブルに味わって頂けるようにと考え、在庫から引っ張り出して来ました。
とは言えお安く無い事には違いがありませんので、ご興味のある方はお財布に余裕がある時や臨時収入等で懐が温かくなられた時、或いは何かの記念日(?)にでも、宜しければ召し上がって頂ければと願っております。
Ayrshare 31年 1973-2004
ダンカンテイラー社 43.6%
・・・6800円/30ml