ご存知、政府公認第1号の蒸溜所『ザ・グレンリベット』のオフィシャルの12年物で、仕上げにリムーザン産オークの新樽に移した2段熟成モルトです。
このオークは通称コモン・オークと呼ばれ、ほぼヨーロッパ全土に分布していますが、フランスのリムーザン県で産出されるものはコニャックの樽として最適と言われ、タンニンが豊富で強い風味を与えると言われます。
グレンリベットの繊細で上品な味わいを壊さないように、熟成度を慎重にコントロールしながら、フレンチオークの強い風味をほどよく抑えて絶妙に仕上げた物だそうです。
この蒸留所のモルトは概して、フローラルな中にオレンジやバニラの香りを内包し、穏やかですがしっかりとした個性と素晴らしいバランスを持つモルトで、私も20代後半は通常の12年物ばかり飲んでいましたが、このフレンチ・オーク・フィニッシュはスムーズな飲み口を保ちながらも、コシが強く、良好な苦味が心地よい、個性的な大人のモルトと言えるのではないかと思います。
普段飲みにするには少々お値段が張りますが、出来れば自宅にも1本常備しておきたいボトルです。
個性を好む様になるとは、私も大人(おっさん)になったという事ですかな。。
THE GLENLIVET FRENCH OAK FINISH 12年 40% 1200円/30ml