ウイスキーの味を引き立てる
ソーダの奥深い世界
ウイスキーのソーダ割り、いわゆるハイボールが人気だ。そこで、ここでは、巷で売られている数々のソーダを飲み比べ、ウイスキーを美味しくするソーダの秘密に迫ってみたい。
よく考えてみると、ハイボールのおおよそ2/3から3/4はソーダなのだ。
ハイボールに合うウイスキーは云々、という話はよく耳にするが、もっとソーダの役割に注目してもいいのではないか、と考え、まずは、今年、サントリーから発売された、こだわりのソーダ『ザ・プレミアムソーダ』の開発担当者、洋酒事業部の竹内淳さんに、お話をうかがった。「ウイスキーというのは不思議なお酒で、ストレートや水割りでは分らなかった味わいや香りの要素が、ソーダで割ることで、パッと引き立ってくることがあるんです。ウイスキーの秘められた可能性を引き出すソーダをつくってみたい、というのが、『ザ・プレミアムソーダ』の開発に取り組んだきっかけでした」。山崎蒸溜所で、ウイスキー原酒を仕込んでいる、山崎の天然水を100%使用し、しっかりとした泡立ち、しかも、口当たりやさしい軟水で、ふくらみのある味わいがこのソーダの特長。『ザ・プレアムソーダ』開発にあたっては、各社から発売されているソーダで、様々なハイボールを飲み比べてみたという竹内さん。実際に飲み比べてみると、ソーダによって、ハイボールの味わいというのは、慮った以上に変わるということが分かった、という竹内さんの言葉を受けて、それなら一度、ソーダとハイボールの飲み比べをしてみよう、ということで、日本バーテンダー協会大阪北摂支部長の、バー婆娑羅 曽我和夫さんのご協力をいただき、若手バーテンダーたちが、この飲み比べ会に参加してくれた。今回、飲み比べをしたソーダは、次の通り。『ウィルキンソンタンサン』(アサヒ飲料)、『サンペレグリノ』(サントリー)、『スペイサイドグレンリベット』(曽根物産)、『ノセミネラルソーダ』(能勢酒造)、『カナダドライクラブソーダ』(日本コカ・コーラ)、『ザ・プレミアムソーダ』(サントリー)、『オーゼキF&Cソーダ』(大関)、『ペリエ』(サントリー)。これらのソーダを、まず常温で、次に冷やしてテイスティング。続いて、『ザ・フエイマス・グラウス』と『ラフロイグ10年』でソーダ割りをつくり、それぞれ飲み比べてみた(ソーダの銘柄を隠したブラインド・テイスティング)。まず、ソーダだけで飲んでみる。常温の方が、冷やしたものより味わいの違いははっきり分かる。一般的に、水の味というのは硬い、柔らかいという風に表現され、ヨーロッパ系のミネラル分の豊富な水の方が硬いとされているが、今回、飲み比べてみると、硬度の高い『ペリエ』や『サンペレグリノ』といった水が、必ずしも硬くは感じられなかったのが興味深かった。やはり炭酸のガス圧などとのバランスなのだろう。続いて、『フエイマス』と『ラフロイグ』のハイボール。『フエイマス』と相性のいいソーダとして人気が高かったのが『ウィルキンソン』と『ザ・プレミアムソーダ』。『ラフロイグ』は『ザ・プレミアムソーダ』が圧倒的な人気だった。『ラフロイグ』は、ソーダを加えることにより、スモーキーフレーバーの奥に隠された甘味が引き立ってくる、というのが全員の意見だったのだが、『ザ・プレミアムソーダ』は、その甘味を最も明瞭に感じることができた。一方、『ペリエ』は、後味にミネラル分由来の苦味が感じられ、ウイスキーを割るにはあまり相応しくないようだ。『ペリエ』はやっぱりそのままが美味しい、という結論であった。
樽(TARU)出版9月号より引用
ウイスキーエキスパート試験
2007.10.21 PM2:00 大阪YMCA国際文化センター9F 明日です。
受験される方々へ、頑張って資格認定に合格してください。
私は、試験官のお手伝いの行きます。解らない問題が有っても私に質問しないで下さい!
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#ティスティング