ここ最近の時給の低さにウッシシと乾いた自虐の笑いしか出ないのに、餅肌・痩せる気配のない寂しがり屋な兎年生まれな店主です。(T_T)
そんな中(?)、当店にやって来てくれました。
ジャン!(ン?ドコカデミタヨウナデダシ……)
【サイン入りポールジローの限定品トペット79と実はずっと居た復刻版ラベルのポールジロー】
当店では、両方、40ml=各¥2000で。
同じポールジローですが、コンセプトが違うので、味は異なりま~す。
白いラベルのトペット79は、力強いフレッシュな果実の風味が咲き誇った後に、1級畑(プティットシャンパーニュ)の長期熟成品らしいスパイスや腐葉土やレザーの風味が現れ、最後に軽くランシオ香が現れる逸品。
コニャックとしては、滅多に飲めないシングルヴィンテージのノンブレンドのシングルシングルカスク。
対して、も一つのポールジローは、70年代ファーストリリースのラベルと瓶に、当時を風味を再現した80年代の原酒を中心にブレンドしした、今のポールジローとしては、珍しいコニャックらしいコニャック。
一級畑の複雑で、薫り高く、バランス良く、柔らかいボディと言う、ブレンドの技が体験出来ます。
ちなみに、ランシオ香は、微かです。
で、折角、素晴らしいコニャックがきたので、飲み比べて更に楽しんで頂こうと、企画しました。
題して、たまにはブランデーも如何?
この記事に載せた6種類のブランデーから3種類15ml=¥2000でお楽しみ頂こうかと。
【ブランデー好きなら萌える古いカミュたんと微妙に古いレミーマルたん(笑)】
で、従価税(83以前)の頃にニッカが輸入した、ラ・グランドマルク(偉大なる商標の意)併記の少し古いカミュV.S.O.P。
正しく、ブレンドの妙を味わえる王道のコニャック。
グラン・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ファンボア、ボンボアなどの複数地区の融合作品。
もう一つは、チョイ古の90年代初期のレミーマルタン・ナポレオン。
こちらは、復刻版のポールジローと比べると面白いかな?
前記のカミュとの差は、畑の差で、グランシャンパーニュとプティットシャンパーニュの2地区のみを使用したフィン・シャンパーニュ規格の品。
全体に、より複雑で繊細、品が良くなります。
ちなみに、シャンパーニュの意味は、平らな土地の意なので、ワインのシャパーニュとは、関係ないっす。(^o^)/
【アルマニャックとシェリー・ブランデー】
アルマニャックは、コニャックと並ぶ銘酒なのを改めて認識させてくれる、このシャトー・ローバードXO。詰め年も90年とチョイ古め。
蒸溜法と葡萄品種と樽と歴史の差が生む、力強いアルマニャック。
シングルモルト好きな方にもオススメ。
最後にご紹介するのは、スペインのシェリーブランデーの逸品。
シェリーメーカーとして有数のゴンザレスビアス社の最上級品グランレゼルバ・レパント。
しかも、90年代初期のちょい古の品。
シェリーブランデーのグランレゼルバとは、葡萄を材料に、単式蒸溜で二回蒸溜したブランデー原酒をオロロソシェリーの樽に詰めて、更にソレラ方式で長期に熟成された、スペインの隠れた銘酒。
スペインでは、シェリーは置いてなくても、シェリーブランデーは大抵置いてあると言う程ポピュラー。
風味は、シェリー樽のウイスキーにも似たシェリー風味が乗ったフルーティーさの強い、滑らかな飲み口。ソレラで長期熟成されて居るためか、余韻のランシオは強く、苦手なお客様は、一杯飲めなかった程。
逆に、ランシオ香って何?って知るには最適。そして、ランシオ香好きには、悶絶系。
では、良い連休を
#トリビアとかテイスティングなんか編 〜時には真面目に酒な話〜