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ちょっと行ってきました 2日目 4

札幌  THE BOW BARさん

アードベッグ 10年 1970年代流通 80プルーフ(約46度) 26+2/3オンス(約760ml)

香り:澄み切ってクリアでありながら、確かな薫香を持ち、清らかなピートが香る

味 :なめらかな口当たり。透明感のある甘さ、澄み切ったピート

余韻:静かに幕が降りるように引いてゆく。

感想:1970年代流通のアードベッグ。輸出された国は多くなかったと思いますが、
    このボトルはパリ・フランス向けでした。

   クリアな水とピートの一体感。静かでありながら確かな存在感。
   オールドを飲むときにしばしば感じる、水とアルコール分子が結合?
   しているような印象を受けました。

   私は瓶の中でも味は変わっていくものだと思っておりますので、
   (それが知覚できないほどわずかであっても、
    あるいは”熟成”という言葉に適合しない変化だとしても)
   それを含めてオールドだという認識をしております。

   このボトルの”流通していた頃の味わい”と”今、飲んだ味わい”に、
   果たして違いがあるのかどうか?は分かりませんが、
   「なんとなく、本当になんとなくだけれど、もしかしたら違うんじゃないかなぁ」
   と思ったりしていて、でも、それって悪い意味ではなくて、

   このボトルも長い時間を過ごしてきて、
   暗い倉庫の中にいたり、所有者が変わったりしている内に、
   いつの間にか時代も変わっていて、
   その間に、もしかしたらほんの少しの変化がこのボトルにも起こったんじゃないかなぁ。

   なんていう、感傷的で、全然、物理的なお話しではないんですが、
   そんな風に思ったりしています。
   コメントが長いとあまりよくないと分かっているんですが、長くなってしまいました。
   ここまで読んでくださってありがとうございます。

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